女性にとっても深刻な脂肪肝

脂肪肝と聞くと男性がなりやすい病気とも思われがちですがそんなことはありません。

女性に関しては、40代を過ぎてから脂肪肝と診断される方が多く、この背景には女性ホルモンのバランスが大きく関係しています。

脂肪肝の原因は、過度なアルコール摂取や食べ過ぎがほとんどですが、女性に関してはこれ以外にも脂肪肝になってしまう原因があるのです。

更年期とともに訪れる脂肪肝

40代を過ぎると女性の体は少しずつ変化をします。その原因は女性ホルモンのエストロゲンの減少です。エストロゲンは、女性らしい丸みのある体を作ったり、月経を促したりするほかに、タンパク質の合成や体内の脂質バランスの調整など、さまざまな機能を果たしています。

脂肪肝に関して言えば、女性の場合、肝臓で作られた脂肪の多くは皮下脂肪として蓄えられますが、これもエストロゲンによる働きです。

ところが、40代を過ぎてエストロゲンの分泌が減少をしてくることで、肝臓で作られた脂肪は皮下脂肪に送られずに、そのまま肝臓に蓄積されてしまいます。これが脂肪肝となるのです。

ですので、生活習慣などの変化がない場合でも、女性については更年期を迎える準備を始める40代から脂肪肝になるリスクが高まるのです。

大切なのは30代からの予防策

40代を過ぎてから脂肪肝と診断をされないためには、30代からの予防策が必要です。更年期が訪れても、肝機能がしっかりと働くようにするためには、早い段階から肝臓を労わる作用の食品を積極的に食事に取り入れましょう。

食品で言えば、肝臓に脂肪が蓄積するのを防ぐ作用のタウリン(カキやアサリに多く含まれる)や、血液をサラサラにして、肝臓の脂肪を流れやすくする作用のある玉ねぎなどが脂肪肝に効果があります。

また、女性ホルモンの低下を少しでも予防するために、大豆などを摂るのもおすすめです。大豆にはエストロゲンと似た働きをするイソフラボンが含まれているので、更年期特有の症状に有益です。

そして、当然ですが、カロリーの摂り過ぎや大量のアルコールは脂肪肝を助長するので、暴飲暴食は避けて、適度な運動を心がける毎日にすると更年期を迎えたときの脂肪肝リスクが軽減します。

妊婦にとっても重大な脂肪肝

妊娠中は体のあらゆる機能が変化をします。

そのため、本来は健康な体のはずなのに、つわりや慢性疲労、血圧の上昇など、さまざまな健康障害を引き起こしてしまうのです。

なかでも妊婦さんがもっとも恐れているものに、急性妊娠脂肪肝という病気があります。これは、妊娠後期に突然発症をする脂肪肝で、普段から食べ過ぎなどに気を付けていても避けられない病気です。

急性妊娠脂肪肝になる確率は、約15,000の1で非常にまれな病気ではありますが、患ってしまうと妊娠を終了させる以外に改善方法はなく、母子ともに危険な状態になります。

急性妊娠脂肪肝の原因

現段階では、急性妊娠脂肪肝と食生活の因果関係は証明されていません。このため、日頃からカロリーなどを意識した健康的な食事を摂っていても残念ながら、なってしまうのです。

妊娠中はあらゆる機能が変化をするとさきにお伝えしましたが、肝機能も例外ではありません。通常、肝臓で作られた脂肪は、体のさまざまなエネルギー源として肝臓から全身に送り届けられます。

ところが、妊娠をすることで肝臓の機能が低下、通常であれば全身に送られる脂肪が、そのまま肝臓に蓄積をされてしまい脂肪肝につながってしまうのです。

これは、肝細胞の中のエネルギーを作り出すミトコンドリアの機能が低下をしていることが原因ですが、なぜこのような状態になるのかは、いまだ解明されていないのが実情です。

急性妊娠脂肪肝の治療方法

現在のところ、急性妊娠脂肪肝の治療法はありません。万一、発症をしてしまった場合には、妊娠を終了させることが唯一の治療策となります。

少しでも急性妊娠脂肪肝のリスクを減らすには、肥満にならないように体重管理をしっかりとする。コレステロール過多な食事や間食は極力避ける。

青魚などを中心とした良質のたんぱく質と緑黄色野菜や葉酸などをしっかりと補う。という基本の食生活だけは必ず守るようにしてください。食事の栄養管理が難しい場合には、脂肪肝対策のサプリメントなどを利用しても良いでしょう。

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